馬力

Engineering

トルク」について、過去の記事でも書いてしますので、リンクを参照して下さい。エンジンのスペックにはもう一つ重要な「馬力」というものがあります。この記事では、「馬力」について、書いていこうと思います。

馬力とトルク 単位時間あたりの仕事量と力の大きさ

・馬力とトルクはエンジンの性能を表す2つの指標です。
・最近では仕事率を表す馬力より、絶対的な力の大きさを示すトルクが重視されるようになっています。

馬力は力ではなく仕事率、つまり単位時間あたりの仕事量(W)を表す大きさです。

1馬力は、75kgの物体を1秒間に1m動かす仕事のことです。
SIに換算すると、75kg×9.806 m/s2 × 1s =  7355N・s  = 7355 J = 7355 W = 0.7355 kW
となります。

トルクですが、こちらは力の大きさを表す数値です。馬力は仕事率の高さで、例えば力が一定でも、エンジンの回転数を上げていけばいくほど馬力も高くなっていきます。

しかしトルクは絶対的な力の大きさ、より正確にいうなら軸を回そうとする力の大きさです。

別の言い方をするなら「固定された回転軸を中心に働く回転モーメント」で、クルマのパフォーマンスを左右するのは馬力ではなくむしろトルクが重要だと考えられるようになっています。

この記事は、「トコトンやさしい自動車エンジンの本 原田 了 著 日刊工業新聞社」を参考にさせて頂いています

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