映画「エイリアン」のレビュー・感想

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(※内容について本文で一部言及しています。未視聴の方はご注意下さい。)

評価:☆☆☆☆☆

 本作品は1979年に公開された作品です。監督は、リドリー・スコット、主演はシガニー・ウィーバーです。その後も多数の続編、関連作品が作られています。

映画の内容について

 西暦何年かは明らかではありませんが、宇宙貨物船ノストロモ号は、7名の乗組員と2000万トンの鉱石を積んで地球へと航海中でした。

 本来ならば、地球に近づいたあたりで乗組員はスリープ状態から覚めるはずなのですが、乗組員が目覚めたのは、地球から遠く離れた宇宙空間でした。

 実は宇宙船に搭載されている「マザー」と呼ばれるコンピューターには、発信者不明の信号を傍受した場合、それを調査するようにプログラムされていたのでした。

 乗組員は会社の契約書にも書かれているので、渋々ですがその信号を発している惑星に着陸し探査します。

 乗組員から数名が調査チームとして発信信号がでている元を探査しに行きます。やがて、調査チームはU字型の巨大な宇宙船を発見します。

 調査チームは宇宙船の中まで入って行きます。内部には、その宇宙船の操縦者だったらしい宇宙人の遺体が化石化したものが見つかりました。しかも、その遺体は内部から破裂したような形跡がみられました。

 その宇宙人の遺体の下層には、巨大な空間があり、そこに多数の卵のようなものがありました。すると突然その卵のようなものが孵化して、カブトガニのような生物が調査員のケインの宇宙服のバイザーを突き破って顔にへばりつきます。

 調査チームは急遽ノストロモ号に戻りますが、リプリー(シガニー・ウィーバー)は正体不明の生物をノストロモ号に入れるのに反対します。しかし、乗組員のアッシュの一存で調査チームはノストロモ号に帰還します。

 乗組員一同、何とかしてそのカブトガニのような未知の生物をケインから剝がそうとします。まず、カブトガニの足を切断しようとします。

 すると切断しようとした個所から強力な酸性の体液が出て、ノストロモ号の船体に穴を開けてしまいます。

 どうすることもできずにケインを放置とするしかありませんでした。しかし、数時間後にそのカブトガニのような生物は死んでしまいケインは何事もなかったように回復しました。

 ケインの回復を祝って乗組員全員で食事をしている最中に、ケインは突然呻きだします。そして、ケインの腹部からエイリアンの幼獣が現れます。唖然とする乗組員をおいてエイリアンは逃げてしまいます。

 乗組員はエイリアンを捕獲して宇宙に遺棄しようとします。アッシュが考案した空気密度を測ることでエイリアンを特定し、ブレットが作ったスタンガンでパーカーが作ったネットに捕獲して、エアロックから船外に放り出そうという作戦です。

 しかし、乗組員の奮闘むなしく、捕獲作戦は失敗しブレットもエイリアンに殺されてしまいます。エイリアンは通気口の逃げこんだようです。

 つぎの作戦は、火に弱いのではないかというアッシュの仮説に基づいて、火炎放射器を使い船外に追い出してしまおうという作戦に切り替えます。

 エイリアンを追い込むのは船長のダラスが引き受けます。ダラスはマザーにエイリアンの撃退法を聞きますが、「データ不足で回答不能」との答えしか返ってきません。

 火炎放射器を使ったエイリアン追い出し作戦を慣行しますが、失敗してダラスも死んでしまいます。

 手詰まりになったため、リブリーが直接マザーにエイリアンについて問い質します。マザーに問い合わせたところ、エイリアンの事項については、科学部長であるアッシュの専権事項であることがわかります。

 さらに問い質すと、エイリアンに装具した場合は、調査し標本を採集せよという指令だったようです。生体標本の持ち帰りを最優先とし、乗員は場合によっては放棄しても良いとのことでした。

 つまり、会社側としては、エイリアンがいることが分かっていて、乗員を犠牲にしてもその生態標本の持ち帰りを最優先事項と考えていたようです。

 アッシュが会社側の者だと分かったとたん、アッシュはリプリーを襲います。バーカーがリプリーを助けに入り、アッシュを殴打するとロボットだったことが分かります。

 壊れたアッシュを会話ができるように修理して、この事態の真相を聞ぎだします。すると、マザーが答えた通り、エイリアンを持ち帰ることが最優先事項で、乗員の生命は二の次だというのが会社の方針だということが改めて分かります。

 エイリアンを撃退することはできないと知ったリプリーたちは、ノストロモ号を爆破して自分たちはシャトルで脱出することを選びます。

 パーカーとランバートに酸素冷却剤を取りに行ってもらい、リプリーはシャトルの脱出準備を進めます。しかし、予想どおりパーカーとランバートもエイリアンによって殺されてしまいます。

 一人残ったリプリーは、ノストロモ号の自爆装置を起動して、一人で逃げようと試みます。しかし、自爆装置を起動して脱出シャトルに乗り込もうとしますが、その通路にエイリアンがいることが分かりシャトルに乗り込めません。

 しかたなく、ノストロモ号の自爆装置を解除しようとしますが、時間切れで解除もできません。もう、脱出シャトルの乗り込むしかなく、再び脱出シャトルにシャトルに向かうとエイリアンは消えています。

 リプリーは、ぎりぎりノストロモ号の自爆前にシャトルでの脱出に成功します。無事に脱出に成功したと思ったリプリーですが、エイリアンは脱出シャトルに乗り込んでいました。

 エイリアンを刺激しないようにしながら宇宙服を着たリプリーは、シャトルの扉を開けてエイリアンを宇宙空間に放り出します。

 今度こそ、助かったリプリーは、メッセージを残し地球近くで救助されることを期待してコールドスリープに入り映画は終わります。 


SFとサスペンスを組み合わせて完成度も高いことから、☆5つとさせてもらいました。

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