(※内容について本文で一部言及しています。未視聴の方はご注意下さい。)
評価:☆☆☆☆
本作品は、2009年に公開された作品で、監督はジェームス・キャメロン、主演はサム・ワーシントンです。商業映画として初めて本格的な3D映画で話題にもなりました。
この作品で映画の3D化が一気に進んだと言えるでしょう。私は劇場で鑑賞したのですが、映画館の設備が間に合わなかったのか2Dでしか鑑賞できませんでした。
しかし、3D映画が続いたのは、4,5年ぐらいで、2025年現在では3D映画はほとんど上映されていません。2022年に「アバター:ウェイ・オブ・ウォーター」が上映された時に、3D上映されましたが、これは1作目が3D映画の嚆矢だったので、それに経緯を払って3D上映された感じがします。
おそらく、映画製作会社や劇場側としては、3D化することで客単価の上昇を狙ったのでしょうが、観客は映画の3D化は求めていなかったのが現実なのかも知れません。
いまや映像の商業ベースではサブスクリプション全盛で、映像はPCやタブレットで観るだけでなく、スマホのような小さな画面でも顧客は満足している現状を見ると、映像の観客は3Dによる臨場感よりもコストパフォーマンスを選んだということでしょうか?
顧客のニーズを無視した、技術先行の失敗例として、LカセットやBlu-Ray Discと同じように歴史に留めておくべき事実でしょう。
現在議論になっているのが、EV(電気自動車)ですが、人気・販売ともに失速しているとも聞かれます。産業としての規模は全然異なりますが、今後の動向次第でEVが3D映画のように顧客のニーズを無視して、技術先行の失敗例だったかについては、後数年後には分るでしょう。
主演俳優のサム・ワーシントンですが、始めに聞いた時は、ジョージ・ワシントンと同じだと思っていたので、なんでワーシントンなのかな?と思ったのですが、英語で書くと、ワーシントン(Worthington)であって、ジョージ・ワシントンは、ワシントン(Washington)でスペルがちがったのですね。
この映画のストーリー自体は、アメリカの西部開拓史をなぞったような話になっています。特に、設定自体は「花殺し月の殺人事件」をかなり意識しているものと思われます。
映画について
ジェイク・サリー(トム・ワーシントン)は、元海兵隊員でしたが、戦地で脊髄を損傷して両足が麻痺して車椅子生活を余儀なくされています。
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