※この記事中のアプリをダウンロードするには、Microsoft社製のPowerPointが必要になります。
アプリの概要
PowerPointで資料を作成する際に、同一ページ内で各種のオブジェクトの位置を縦位置、横位置でそろえたり、等間隔で並べたりできます。しかし、複数ページで同じような位置にならんだオブジェクトの並んだ画面を作成しようとすると、ページによって、オブジェクトの位置が異なってしまい「スライドショー」モードにした際に、ガクガクとした表示になってしまいます。例として「bad example」をダウンロードしてPowerPointで「スライドショー」モードにして画面を確認して下さい。
このマクロを使用すれば、別のページのオプジェクトの位置や大きさをコピーするとが可能になります。例として「good example」をダウンロードしてPowerPointで「スライドショー」モードにして画面を確認して下さい。
アプリのダウンロード方法
まずは、このページの上部の「objects order」をダウンロードします。ダウンロードしただけではうまく動かないので、ご自身のPCの適当なところ(デスクトップ等)に保存します。PowerPointファイルを開くと次の図の様な表示がされると思います。
アプリの使用方法
このアプリの画面が使用方法の例となります。
1.まず、「トライアル」とある2ページ目の4つのオブジェクトの形を最初と異なる形に変形し、位置も最初に配置してあった位置と異なる場所に変更します。
2.次に、最初の「見本」とある1ページ目のオブジェクトに記された番号順(①~④)に[Shift]キーを押しながら、マウスの左ボタンを押して、4つのオブジェクト全部をアクティブにした状態にします。
3.次に、PowerPointの上段のメニューから[開発]ボタンを押して、リボンから[マクロ]ボタンをクリックします。そうすると、「マクロ」フォームが現れるので、「位置サイズ読み込み」を選択して、[実行]ボタンを押します。
4.そうすると、メッセージボックスに「読込済」と出てくるので、位置とサイズを合わせたい「見本」ページの各オブジェクトの大きさと形と位置の情報が読み込まれます。
5.次に、並び替えたい「トライアル」ページに移ります。ランダムに並んだオブジェクトを番号順に「Shift」キーを押しながら、マウスの左ボタンを押して、4つのオブジェクト全部をアクティブにした状態にします。
6.そのページ上から、上段のメニューの「開発」をクリックし、リボン上から[マクロ]ボタンを押します。そうすると、「マクロ」フォームが現れるので、「整列」を選択して、[実行]ボタンを押します。そうすると、
7.そうすると、「トライアル」ページのランダムなオブジェクトが「見本」ページのオブジェクトと同じ位置、大きさになり、メッセージボックスに「整列済」と出てくるので、[OK]ボタンを押します。
bad exampleでのアプリの適用
「bad example」でも試してみましょう。
1.最初に並び変えたいPowerPointファイル「bad example」を開いて、今回のアプリ「objets order」を開きます。開く順序が逆になるとうまくマクロが動作しないので、ご注意下さい。最初に並べ替えたい「bad order」の1ページ目の9つのオブジェクトを、「Shift」キーを押しながら、マウスの左ボタンを押して選択します。
2.上段のメニューから「開発」をクリックし、リボンから[マクロ]ボタンを押して、「位置サイズ読み込み」を選択し、[実行]ボタンを押すと、メッセージボックスが出て、「読込済」と表示されます。
3.「bad example」の2ページ目に移動して、整列させてたいオブジェクトを1ページ目と同じ順序で、「Shift」キーを押しながら、マウスの左ボタンを押して選択します。
4.上段のメニューから「開発」をクリックし、リボンから[マクロ]ボタンを押して、「位置サイズ読み込み」を選択し、[実行]ボタンを押すと、メッセージボックスが出て、「読込済」と表示されます。
使用上の注意
並べ替えたいオブジェクトは、参照オブジェクトも対象オブジェとも一つ一つ選択して下さい。並べ替えたい対象オブジェクトは、参照オブジェクトを選択した時と同じ順序で選択して下さい。
「開発」タブが表示されていない場合の対処方法
PowerPointの初期設定状態によっては、VBAを動作させるのに必要な「開発」タブが表示されない場合がありますので、その際の対処方法を示します。
まず、PowerPointの上部のタブメニューの①「ファイル」を押します。すると「ホーム」画面に遷移しますので、左下にある②「オプション」を押します。「PowerPointのオプション」フォームが出てくるので、左のメニューから③「リボンのユーザー設定」をクリックします。左側に「リボンのユーザー設計」項目から④「☑開発」項目にチェックを入れて右下の[OK]ボタンをおすと「開発」タブが現れます。
VBA アプリが動かない場合の対処方法
このVBAアプリをダウンロードしても、ネットからダウンロードしたアプリはちゃんと動作するか不明なところがあるので動作を許可してやる必要があります。その方法を記します。ダウンロードしたアプリをデスクトップ等にコピーします。デスクトップ上のアプリのアイコンの右クリックを押して、メニュー上から「プロパティ」を選択します。「プロパティ」のフォームが開いたら右下の「許可する」にチェックを入れて、下の[OK]ボタンを押します。このようにすると、VBAアプリが動作します。
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