電気抵抗率の概念について説明したいと思います。
例:閉ループ回路があった場合、1Vの電圧をかけたとき、1Aの電流が流れる時、電気抵抗は1Ωとなります。下記に図を示します。
抵抗値 → 抵抗率

1Vの電圧をかけたとき、1Aの電流がながれると、電気抵抗は1Ωとなる。
この時の電気抵抗のバルク材のディメンジョンが(1cm X 1cm X 1cm)だったとします。電気抵抗率を計算すると、
電気抵抗率(Ω・cm) = 電気抵抗(Ω) × {断面積(cm2) ÷ 長さ(cm)}
= 1 (Ω) × {1(cm2) ÷ 1(cm)} = 1(Ω・cm)
となります。
電気抵抗率の単位は、Ω・cm になります。
対象が樹脂などの分野では、体積抵抗率又は、体積固有抵抗ともいう。
抵抗率 → 抵抗値
逆に、抵抗率から、抵抗値を求めることもできます。上記のディメンジョンの抵抗率を持つバルクを例に、抵抗値を計算してみます。
・抵抗率を持つバルクを直列に接続した場合

電気抵抗1Ωの物質の長さが4倍になると電気抵抗は4Ωとなる。
このとき、バルク1つの電気抵抗率は、
電気抵抗率(Ω・cm) = 4(Ω) × {1(cm2) ÷ 4(cm)} = 1 (Ω・cm)
となります。
・抵抗率を持つバルクを並列に接続した場合

電気抵抗1Ωの物質の断面積が4倍になると電気抵抗は1/4Ωとなる。
このとき、バルク1つの電気抵抗率は、
電気抵抗率(Ω・cm) = = 1/4(Ω) × {4(cm2) ÷ 1(cm)} = 1 (Ω・cm)
となります。
抵抗率の別の定義

このバルク材の測定抵抗値:1Ω
単位体積当たりの抵抗値 = 抵抗率 = 1(Ω・cm)
バルクの抵抗値の算出方法
抵抗値 = 抵抗率× バルク長さ ÷ バルク断面積

抵抗値 = 1 (Ω・cm) ×4 (cm) ÷ 4(cm2 )= 1 (Ω)
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