(※内容について本文で一部言及しています。未読の方はご注意下さい。)
今回の書評は「六人の噓つきな大学生」浅倉 秋成 著 KADOKAWAです。2022年度の本屋大賞にノミネートされていましたが、大賞の受賞にはなりませんでした。この年の受賞作は、「同志少女よ敵を撃て」で本作品は、5位でした。
11月22日に映画が公開されるという、トレイラーを映画館で見て、映画よりも早く原作を読んでおこうと思って読んでみました。
大学生の就職活動ものということで、少し浅井リョウさんの「何者」と似ているかなと思った部分はありますが、こちらの方がよりミステリー色が強くできていました。
映画が公開された時には、映画館でも鑑賞しました。この小説には、最後に明らかになる叙述トリックが仕掛けられています。その叙述トリックは小説ならではではのものであり、それもあって、どうやって映像化するのかなと思って映画をみました。
やはりその叙述トリックは映像化するのは、難しかったようで、映画の中では省略されていました。
その他にも、いくつか重大なトリックが
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