今回レビューするのは、『インターネット』村井 純 著 岩波書店です。
日本のインターネットの父と言われる村井 純さんのインターネットに関する著書です。奥付を見ると1995年となっているので、インターネットに関してはかなり早い時期の本になると思います。
グーグルの創業が1998年なので、その前です。Yahoo!の名前は、かろうじて出てきます。
この本を読もうと思ったのは、インターネットの基本を理解しておこうと思ったからです。かなり前に読んだ小説に「Cの福音」(楡 周平 著)(1996年刊)という本があります。まだインターネットが日本で本格的に普及する前の作品だったと思います。
その帯に、「今、話題のインターネットも出てきます。」と書かれていました。ただ、作中にでてくるのは、確か「PC-VAN」(今のBiglobe)だったと思います。まだ、「PC-VAN」もインターネット接続事業を始めていなかったので、「パソコン通信」のみのサービスだったの時代だったと思います。そこで、「今、話題のインターネットも出てきます。」という帯だったので、「この帯を書いた人は、インターネットとパソコン通信の区別がついていないんだ」と思った記憶があります。
しかし、私自身も「インターネット」と「パソコン通信」の具体的な違いが説明できるかというと「…」だったのでもう一度定義から勉強しようと思ってこの本を読みました。
パソコン通信とインターネット
この本に書いてあるのですが、「パソコン通信」と「インターネット」の一番大きな違いは、「インターネット」の場合、繋がっているコンピュータが、個々に直接コミュニケーションできる基盤でなければならないと、書いてあります。
個々のコンピュータが直接話す関係にある「インターネット」に対して、
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