映画「パラサイト 半地下の家族」のレビュー・感想

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(※内容について本文で一部言及しています。未視聴の方はご注意下さい。)

評価:☆☆☆☆☆

 本作品は2020年に公開された作品です。監督は、ボン・ジュノ、主演はソン・ガンホです。第92回アカデミー賞の作品賞を受賞しました。劇場で鑑賞したのですが、「アカデミー賞の作品賞にしては、面白いな」でした。

 アカデミー賞の作品賞は芸術的な観点も求められるようなところがあるようで、あまりエンターテインメント性のある作品は選ばれないと思っていたので、かなりエンターテインメント性のある作品だったので十分楽しめました。

 最近もボン・ジュノ監督の作品としては「ミッキー17」を鑑賞したのですが、同じボン・ジュノ監督作品である「スノー・ピアサー」と同じテイストを感じました。

 両作品ともに、閉鎖された空間で旅を続け、その空間内で虐げられた人々が主人公になっています。

 この「パラサイト」が公開された当初、韓国での人々の生活習慣も説明されました。特に、ソウルなどのような大都市圏では、所得の低い人々は、賃貸料が安い半地下の部屋に住んでいることが多いそうです。

 このことは、別の映画にも見られます。2013年に公開された韓国映画「建築学概論」を見たのですが、この映画はこの映画ですごくいい映画だったので、機会があればレビューに書きたいと思います。

 この映画で済州島からソウルに出てきた女子大学生が新しく下宿先を見つけるのが、やはり半地下の部屋でした。2013年当時は、ソウルの住宅事情までは知らなくて、こういうものなのかなと思っていたのですが、今なら納得します。

 本作品は、そんなソウルの半地下の部屋で暮らす一家が、裕福な資産家一家に寄生していく様を描いてエンターテインメント作品にしています。

映画の内容について

 ソウルに住むキム一家(父:ギテク、母:チュンスク、息子:ギウ、娘:ギジョン)は、上述の半地下の部屋に住んでいます。職もなく、一家でピザの箱を折るアルバイトで何とか暮らしています。

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