「本当の自由を手に入れる お金の大学」の書評・レビュー

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 今回取り上げる書評の本は「本当の自由を手に入れる お金の大学 両@リベ大学長 著 朝日新聞」です。

 大分以前に読んだ本です。結構有名なので読んだ方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回レビューを書くにあたって書誌情報を調べていたら、出版社は朝日新聞社だったのですね。朝日新聞がこういう本を出版していたことに改めて驚きました。

21年に一度読んだのですが、今も書店の棚に平置きしてありました。改めて手に取って読んでみると結構忘れていたり、今読んでも勉強になることが書かれていました。今後も忘れないように都度読み返してみたり、辞書的に必要になったら読むという姿勢が大事なのかなと思いました。

久々に読んでみようかなと思った理由はもう一つあって、最近何かの詐欺事件があってその詐欺のことを「これってまんま、ポンジ・スキームじゃん。こんなのに、まだ引っかかる人がいるんだ。」とコメントした人がいたからでした。

「ポンジ・スキーム」って以前に聞いたことがあるなと思って記憶をたどってみると本書で説明されていたことを思い出したのが経緯です。読み返してみると本書のP.196に書いてありました。これは100年以上前にチャールズ・ポンジさんという人が考えだしたものだそうです。

「ポンジ・スキーム」を簡単に説明すると投資詐欺の手法になります。素人さん達に投資詐欺を持ちかけると徐々に詐欺に引っかかる人達が増えていきます。後から詐欺にかかった人たちから得たお金を最初に詐欺にかかった人たちに配当として分配します。

「ちょっと怪しいな」と思って初めは少額しか投資しなかった最初に詐欺にかかった人たちも実際に配当が入ってくると、「この投資話は本当だったんだ」と信じて、リピーターになりさらに最初の投資額よりも多額のお金を投資します。口コミ等でこういう人たちがどんどん増えていって、投資金額が最高潮にたっした時に投資詐欺グループはドロンしてしまうという手法です。

保険の考え方

 本書では、保険の考え方をマトリックスで考えています。それは、次のようなものです。

確率 確率
損失 貯金で備える貯金で備える
損失 保険で備える近寄っちゃダメ

 この考え方は、かなり合理的な物だと思います。巷にあふれている保険の広告などを見ると、日常のリスクを過剰に演出して、保険の勧誘に利用しようとしているように見えます。

 仮に保険に入る場合でも、保険会社の保険に入るよりも、共済などに加入した方がお得だという情報もあります。保険に入るときは、両方を検討すべきだと思います。

車の購入について

 本書では、車の購入には否定的です。しかし、やはり地方に住んでいる私にとっては、リーマンくんの主張する通り、地方に住んでいる通り車無しの生活は考えにくいというのが本音です。

 学長の主張では、月々約6万6,000円の経費がかかるということですが、これにはいくつか前提条件があります。そのいくつかをクリアーできれば、申し少し月々の経費を安く抑えることは可能だと思います。

 具体的に上げれば、「車体代金」として、7年に1回買い替えることを前提にしてします。この車の買い替え期間を7年間より、長くすれば経費は安く抑えられます。

 次に、ガソリン代ですが、通勤に使うのであれば、交通費として会社から支給されます。車を使った雑用は、通勤の途中で済ませることが多いためこれも浮かせることは可能だと思います。

 次に、車両保険ですが、長く乗っていると、保険会社の方で車両保険を受けてくれませんからこれも除外して考えていいのではないでしょうか?

 次に、駐車代金ですが、地方にいくと一戸建の場合、駐車場も併設されている場合がほとんどです。ここでは、50年間で720万円が計上されていますが、そんなに費用は掛からないと思います。


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