「ジェイソン流お金の増やし方」の レビュー・書評厚切りジェイソン 著 ぴあ

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 今回レビューするのは、「ジェイソン流お金の増やし方」厚切りジェイソン ぴあ社です。奥付を見ると、初版が21年11月15日となっています。もう2年も前に初版が出版されていたのですね。いまだに、本屋さんの店頭に平積みされています。最新の帯には、70万部発行とあります。

本書では、「節約が大事」や「インデックス投資が有効」などの一般的なことだけでなく、投資信託を選ぶならどの投資信託がいいか、どの証券会社がいいか、申込方法まで詳しく解説されており、非常に勉強になります。

以下、読んでいて気になったところを列挙していきます。

この本の要約

 この本の要約をするなら、お金を増やしたいなら

インデックスファンドに「長期・分散・積立」投資するだけ

と言えます。

その元手となる投資資金を貯める方法などで、「節約」の仕方や、「家族全員で同じ金銭感覚を持つべき」等の具体的な方法が書かれています。

インデックスファンドの優位性

 インデックスファンドの優位性については、過去に投資の神様と言われるウォーレン・E・バフェット氏がインデックスファンドとある優秀なファンドマネージャーが運用するヘッジファンドのどちらが10年後に利益を出すかという賭けをしたエピソードを紹介しています。

 結果は、バフェット氏が圧勝したそうです。彼が掛けたインデックスファンドの利回りは年平均7.1%だったのに対し、ヘッジファンドの方が2.2%という結果になったのでした。

 この事実からも、インデックスファンドの優位性が分かります。

72の法則(P.23)

72の法則の基本は「72÷2倍になるまでの年数=金利(%)」…①で計算します。

この計算をすれば、〇年までに元金を2倍にするには、何%の金利で運用すればいいのかの目安が分かります。

例えば、100万円を金利0.01%の銀行に預けて、2倍の200万円にする場合は、

72÷0.01% = 72,000年 … ②

という結果が分かります。

〇年後までに元手を倍にしたいという目標があるのであれば、基本の計算式に数字を入れれば運用の年利が分かります。

(例)貯金400万円を持っている25歳の人が、定年の65裁までに2000万円の貯蓄を目指すとしましょう。毎年、30万円を貯蓄したとしても、老後資金の2000万円になるにはあと400万円が足りません。その場合、40年間で最初の貯蓄の400万円を倍にするため、年利何%で運用すればいいのでしょう?

72÷40年 = 1.8%

→「年利1.8%」で運用すれば、40年後の退職時に800万円が貯まり、貯金と合わせて2000万円になります!

[OT]s

これらの式の前提になっているのは、元金を倍にするには、「ある利率に対して、どれだけの年数がかかるか」「ある年数に対して、どれだけの利率が必要か」を訊いている点に注意して下さい。

[OT]e

FIRE(P.25)

FIREの正確な言葉は(Financial independence and Retire Early = 経済的自立と早リタイア)というらしいです。ただ、ジェイソンさんはFIREを目指して投資をしてきたのではないそうです。

ジェイソン流・本気の節約術

ジェイソンさんが実際に心掛けている節約法を紹介します。

①自動販売機やコンビニでなるべくペットボトル飲料は買わない!

②必要がないならコンビニに行かない

➂交通手段はまず歩く!

④より安いスーパーで大量買い&割引買い

⑤スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応

⑥洋服は基本買わない or お下がり

⑦飲み会には基本行かない

⑧ジムは公共施設を活用

⑨サブスクリプションサービスは見直す

⑩ポイント倍増だまされない。ポイントはごほうび遣いをしない

⑪欲しいものは少し待ち、安いものを買う

⑫家族がお金に対して同じ価値観を持つ

資本主義の原理

 上記の節約術は、概ね賛同できるのですが。「⑤スペックが大して変わらないなら安い代替品で対応」この項目は、賛同しかねますね。

 「機能がさして違わないのであれば、マイナーなブランドの品を買った方がいいという」主張だと思うのですが、例として携帯電話の話を出してきます。ジェイソンの持っているスマホはiPhoneとそっくりな中国製の9,000円で購入したものだそうです。

 しかし、高度に資本主義化が進んだ世界で、性能と価格は相関関係があると思います。「安くて、良いもの」は稀で、「良いものは、高くなる」比率が自然になると思います。

3ヶ月暮らせる現金は絶対残して、生活費を除いた収入はすべて投資に回す

 この本では、上記のような投資方法を推奨しています。理屈としては分かりますが、ここまで思い切った決断をすることはできませんね。

 他の投資アドバイザーの方が言う言葉で共通しているのは、「投資は余剰資金で」という言葉です。その言葉を信じる者としては、上記の投資方法を実践するにはちょっと勇気がいりますね。

「良い借金」と「悪い借金」

 私は、今まで住宅ローンであっても、借金は悪いものだと思っていました。しかし、ローンの利息よりも投資のリターンの方が多く稼げる自信があるなら、借金してもいいという考え方はありませんでした。一種アービトラージ(裁定取引)の様なものを薦めているという事でしょうか。

ブラックマンデー

 1987年に起きたブラックマンデーは、いまだにアメリカ人の中にトラウマを持っている人もいるらしいです。

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