(※内容について本文で一部言及しています。未視聴の方はご注意下さい。)
評価:☆☆☆☆☆
本作品は、監督が塚原あゆ子監督、主演が満島ひかるさんです。8/29(金)に劇場で鑑賞してきました。公開は、8/23(金)でした。それまでも、映画館で頻繁にトレーラーが流れていて、面白そうだったので見に行こうかどうか考えていたのですが、8/23(金)以降のネットの情報によると、興行成績が好調だという記事を読んで映画館へ見に行ってみました。
本作品は、シェアード・ユニバース・ムービーということらしいです。過去にTBSで放送された「アンナチュラル」と「MIU404」と登場人物や設定や世界観を共有しているためこういうふうに呼ばれていらしいです。テレビの2作品と本作品は、脚本:野木 亜紀子、監督:塚原あゆ子、プロデューサー:新井順子で共通しています。
「MIU404」はテレビ放送中に全部視聴していましたが、「アンナチュラル」放送中に話題になってから見出したため、後半数話しか見られませんでした。今、TVerで検索したら「ラストマイル」の公開記念か無料で視聴できるようになっていたため、前半部分を見直しています。
TBSが製作に加わった映画作品の冒頭には、「TOKYO BROADCASTING SYSTEM」というTBSのロゴがはいることが多いと思うのですが、この作品にでは出てこなかったような気がします。私が見逃していただけかも知れませんが。
DVDで見直すと、「TBS SPARKLE and TBS PICTURES 」となっていました。
映画の内容について
発端は、「羊急便」という宅配便が「里中浩二」という人物あてに荷物を届けたところその荷物か爆発するところから始まります。爆発したのは、「Daily Fast」社がBlack Friday の目玉商品としていた、「デリフォン」でした。
事件の舞台となるのは外資の巨大ショッピングサイト「Daily Fast」社の配送センター、西武蔵野ロジスティックスセンターです。
最初の爆発と時を同じくして、西武蔵野ロジスティックスセンターの新センター長として、舟渡エレナ(満島ひかりさん)が福岡から着任します。
外資系だけに、この西武蔵野ロジスティックスセンターは、舟渡エレナとチームマネージャーの梨本 孔(岡田 将生さん)の2人を合わせても、社員は9人であとは派遣人材700人で常時回しているそうです。
このロジスティックスセンターから配送された商品が爆発したということで、警察が事情聴取をしに来ます。その事情聴取中に練馬の東洋保険ビルで2件目の爆発が起こります。
危機感を持ったエレナは、孔に命じて西武蔵野ロジスティクスセンターからのデリフォンの出荷を一旦停止させます。配送を委託している「羊急便」にも配送を一旦停止してもらいます。
しかし、3件目の爆弾がショッピングモールで起こり多数の市民も犠牲になります。警視庁管内の機装も操作に出動します。ここで、出て来るのが「MIU404」のメンバーです。
爆発物処理班の分析から、爆弾の原料はニトロメタンであることが分かります。警察は、西武蔵野ロジスティックスセンター内で商品に爆弾が入れられたという見方をしているようです。
エレナの見解では、倉庫の中で爆弾を入れるのは不可能で、羊急便で配送途中で入れ替えが起きたことを疑います。
ロケ地について
映画のシーンの中で、自分が今住んでいる場所に非常に近い場所が移っているような、既視感(デジャブ)を覚えたので、そのシーンの後はその既視感が気になってしばらく映画に集中できませんでした。映画を鑑賞した後に家へ帰ってからネットで「ロケ地」を検索すると、やはりその場所でロケが行われたらしいとの情報が得られました。
ただ自宅から割と近くだったのにも関わらず、あまり撮影をやっていたような様子もなかったので、映画を見るまで気が付きませんでしてた。
ヒノショウヘイ(日野正平)とウノショウヘイ(宇野祥平)
本作品に出演されている俳優陣の中でも重要な役を演じている配送業の親子に日野正平さんと宇野祥平さんが親子という役柄でキャスティングされているのですが、製作陣がわざとノリでやったのかなあと勘ぐってしまいました。
現代社会への問題提起について
この映画を見たほとんどの人は、映画のモデルになっているのは、「アマゾン」だということに気づいていると思います。「アマゾン」の労働環境や配送には、色々問題があると言われていますが、これはそれらの問題点に切り込んだ作品とも言えそうです。「アマゾン」の実名こそ出していませんが、かなり攻めた映画だと思います。
コメント