(※内容について本文で一部言及しています。未視聴の方はご注意下さい。)
評価:☆☆☆☆☆
クリストファー・ノーラン監督による、ロバート・オッペンハイマー博士の伝記映画です。ノーラン監督の作品は好きで、ほとんどの作品は鑑賞していると思います。
この作品は、アメリカでは2023年7月21日に公開されましたが、日本ではなかなか公開が決まらず、このまま公開されないのではないかとヤキモキしました。
日本で公開されたのは、2024年3月29日(金)でした。公開初日に鑑賞してきました。しかし、1回見ただけでは、全貌が理解できずに、4月2日(火)にも鑑賞してきました。2回鑑賞してもなかなか理解できなかったので、これはDVDが発売されてからゆっくり鑑賞しょうと思い、代わりにダークナイトのレビューを当ブログに書きました、
2024年9月4日にDVDが発売されたので、すこし遅れましたが購入して、鑑賞して今レビューを書いています。この作品は、2024年のアカデミー賞で7部門で受賞しています。
アインシュタイン博士の役をトム・コンティが演じています。トム・コンティと言えば、「戦場のメリークリスマス」でミスター・ローレンスを演じていたのを思い出します。
DVDを何回か見ていて、なんとなくストーリーの概要が分かってきました。アメリカ人にとっては常識的なことなのかも知れませんが、日本人には第二次世界大戦後のいわゆるアメリカで起こった「赤狩り」にはなじみがなかったので、ピンときませんでした。
下図に映画の概要を時系列グラフで示します。
映画の内容は、大きく分けて、2つの部分からなっています。そして細かく分けると3つの部分からなっています。この時間感覚がわからないと、映画の内容も大変難しくなります。
まず、1959年にルース・ストローズ准将がアメリカ合衆国政府の商務長官候補になり、ストローズ准将がその任にふさわしいか確かめるために、公聴会が開かれます。映画の中では、この部分はモノクロ映像で表現されています。以後、映画全編を通して、この1959年の公聴会、および公聴会で過去を振り返るシーンはモノクロで表現されています。
1959年の公聴会の以前の部分は、カラーで示されています。このカラー映像の部分も細かくいうと分断されています。
映画の冒頭部分では、オッペンハイマーが
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