映画「ドラゴン・タトゥーの女」のレビュー・感想

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(※内容について本文で一部言及しています。未視聴の方はご注意下さい。)

評価:☆☆☆☆

 本作品は、2011年(日本は2012年)公開の映画です。監督は、デビッド・フィンチャー、主演はダニエル・グレイグです。

 デヒッド・フィンチャー監督の作品は、「ソーシャル・ネットワーク」「ゲーム」とレビューを書いているので、好きな監督ですね。

 原作は、スウェーデンで刊行された「ミレニアム」という3部作の1作目の「ドラゴン・タトゥーの女」が元になっています。

 この原作の3部作は一度スウェーデンで映画化されているので、本作品の「ドラゴン・タトゥーの女」はハリウッド版のリメイク作ということになります。

 ハリウッドリメイクである本作品も3部作を製作する予定だったようですが、第1作のこの作品の興行成績があまり良くなかったのか、この作品だけで終わってしまいました。

 しかし、その後何年かして、第2作、第3作を飛ばして、第4作目の「蜘蛛の巣を払う女」が公開されました。

 しかし、この原作者がすでに亡くなっていたために、遺族の了承の元、第4作に小説が当初の原作者とは別の作家により書かれ、それが映画化されたという複雑な経緯があるようです。

 このトレーラーは公開前の作品を見ている時によくかかっていたのですが、興味を掻き立てるようなサスペンススリラー風のトレーラーだったので楽しみに見たことが思い出されます。

 スウェーデンで映画化もされています。原作小説が3部作なので、映画も3部作になっています。ハリウッド版も将来的には、3部作を予定していたのかも知れないのですが、デビッド・フィンチャー監督での映像化はこの1作で終わってしまいました。

映画の内容について

 ある老紳士に押し花が送られて来ます。老紳士はこの件を別の人物に電話で伝えます。何やら犯罪がらみのようですが、内容についてはまだ分かりません。

 時を同じくして、ストックホルムでは、ミカエル・ブルムクヴィスト(ダニエル・グレイグ)という経済ジャーナリストがある裁判で負けて話題をさらっていました。

 ミカエルはヴェンネルストレム氏という実業家を汚職の容疑で告発したのですが、民事訴訟で敗れてしまい、多額の損害賠償を負ってしまったのでした。

 クリスマス・パーティの最中に、大物実業家のヘンリック・ヴァンゲル氏の顧問弁護士のフルーデ弁護士から仕事の依頼があります。

 ヴァンゲル氏の希望で彼の家があるHedestaまで、ストックホルムから電車で4時間かけて会いに行きます。

 そこでヴァンゲル氏から依頼を受けたのは、表向きはヴァンゲル氏の自伝の執筆ですが、本当は40年前に失踪した弟の孫娘のハリエットの殺害事件の真相究明でした。

 ヴァンゲル氏の説明は以下の様なものでした。ヴァンゲル家の邸宅は島にあり橋で行き来するようになっています。

 事件があったのは、1966年9月24日(土)のことでした。ハリエットは16歳でした。その日は一族が島のヴァンゲル邸に集まって年に1度の役員会と晩餐会が開かれていました。

 その日は、ヨットクラブがパレードも開催されていて、ハリエットも見物に行っていましたが、2時ちょと過ぎに帰ってきました。

 ハリエットはヘンリックに話があると言ったのですが、ヘンリックは他の案件があったので数分待って欲しいと言ったのでした。

 その数分の間に島と本土をつなぐ橋の上で自動車事故が発生します。橋は救助活動のため封鎖されます。

 しかし、その日の夕食いには、ハリエットはいませんでした。その後、ハリエットは二度と姿を現さなくなりました。

 これがヘンリックが何者かによってハリエットが殺されたと疑う理由です。

 ヘンリックはミカエルにこの島にとどまってハリエット殺害の謎を解き明かして欲しいと依頼します。報酬は、ヴェンネルストレムの汚職の証拠を示唆します。

 ミカエルにヘンリックはヴァンゲル一族の説明を始めます。かなり複雑な一族のようで、横溝 正史の「犬神家の一族」や「獄門島」を彷彿とさせます。

 ミカエルは当時の資料を調査していく中で、彼女の手帳の最後のページにイニシャルと数字が書いてあるページを見つけます。しかし、当時のハリエット失踪事件の担当刑事に聞いてみても何のことか分からないそうです。

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