「頭のいい人が話す前に考えていること」のレビュー・書評

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 今回レビューするのは、「頭のいい人が話す前に考えていること」安達 祐哉 著 ダイヤモンド社です。

 よく書店にいくと平積みされており、帯に「ビジネス書2年連続1位、92万部突破」という文字が印刷されているのを目にします。少し、時期は遅れてしまいましたがこのビジネス書のベストセラー本をレビューしてみようと思います。

 巻末には、読書リストや参考文献も載っているのでいろいろと活用できそうです。

本書の構成

 本書の構成として独特なのは、表紙の見開きに「話すたびに頭がよくなるシート」という切り取りタイプのシートが付いていて、それが本書の要約になっています。そして、読み終わった際に切り取ってそのシートで内容を確認できるようになっています。

 また、そのシートにおもて面は、要約がそのまま書いてあるではなく、購入した状態では穴あき状態になっており自分で本書を読んで書き入れる構成になっています。

 内容の構成としては、第1部と第2部構成になっています。それぞれの内容は以下のようなものです。

 第1部 : マインドの部になっています。話す前に、意識するだけで「知性」と「信頼」をもたらしてくれる黄金法則を7つ紹介してくれています。
 第2部 : 「知性」と「信頼」を同時にもたらす5つの思考法が書かれています。

第1部 「知性」と「信頼」をもたらしてくれる黄金法則

 第1部の内容が巻頭の「話すたびに頭がよくなるシート」にまとめたられています。ただ、「話すたびに頭がよくなるシート」には、第1部の内容が穴あきで、記されており内容を読んで自分で書き込むことにより完成する形になっています。


黄金法則 その1

 著者自身の経験から感情的な人、冷静さを失った(所謂、キレる)人は正しい判断ができないと言っています。そうならない(キレない)ための技術を教えてくれています。

・キレないための2つの技術

①すぐに口を開かない
②相手がどう反応するか、いくつかの案を考えて比較検討する

 この黄金法則は「とにかく反応するな」ですが、これだけではちょっとよく分からないかもしれません。感情的になった瞬間どうしてもすぐに反応してしまうで、そういう時ほど、発言する前に少し考え、口をとじるべきということを言っています。

とにかく反応するな


黄金法則 その2

 この章で強調されているのは、最も重要なのは日々の生活の中で、「相手の欲求から考える」つまり”相手が何を求めているのか?”を常に想像しながら生活するということです

 学生時代の学びは、テキストで勉強してから、テストを受け、結果が数値化されました。

 しかしそれを社会でどう適用するのかを学校で教わりません。

 つまり、学校的知性を身につけてから、社会に出て社会的知性を身につけるという順番です。

 でも社会で活躍して行く人はゲットの学びをします。社会的知性を身につけてから学校的知性で復習するように、学ぶ。そして社会的知性と学校的知性を行ったり来たりしてより思考を深めていくのです。

 ただ、相手の立場に立って考えるといっても、常にそうしなければいけないわけではありません。話す前だけでいいのです。普段は、自分の感覚を大切にしながらぼんやりと好きなことを考える。話す前だけ、頭の良さは他人が決めるという前提で思考の質を高めれば充分です。

頭のよさは、他人が決める


黄金法則 その3

 この章では冒頭で出てきた問題が再び問われています。その問題とは

「この青の服と白の服どっちがいいと思う?」
デートで買い物中、相手からこう聞かれたらあなたはどう答えますか?

最も適切な回答は、「白と青それぞれどこがいいと思ったの?」です

・人はちゃんと考えてくれてる人を信頼する


黄金法則 その4

・人と闘うな、課題と闘え


黄金法則 その5

・伝わらないのは、話し方ではなく考えが足りないせい

黄金法則 その6

・知識はだれかのために使って初めて知性となる

黄金法則 その7

・承認欲求を満たす側に回れ

第2部 「知性」と「信頼」を同時にもたらす5つの思考法

 ここでの第2部の要約を「話すたびに頭がよくなるシート」の裏面にまとめられていますそれを青字で記して行きます。

思考法1 「客観視」の思考法

話が浅い人の特徴

①根拠が薄い  あなたの話を深くするコツ
   ①「確証バイアス」と「後知恵バイアス」に意識的になる
   ②自分と反対の意見や統計データを調べる

②言葉に鈍感 ⇒ 解像度を上げるコツ
   ①「問題」と「課題」など、似て非なる言葉の定義を調べ、違いを知る
   ②「管理」など仕事でよく使う言葉の定義を考えてみる
             
      「管理」がつく熟語を思いつく限り出し、どの熟語にも当てはまる意味が定義となす。

③成り立ちを知らない ⇒ 成り立ちを知るコツ
   ①語源を調べる。
   ②その言葉がどこが広まったかを調べる
           
      深い議論や人と違うアイデア生まれる


 【データ検索術】

具体的には、検索窓に検索ワードを入れて、そのワードの続けてスペースを入れ、次に【site: .go.jp】と入れる方法です。

 このような方法で検索すると、政府系のドメインのサイトが表示されるそうです。

 また、その他にも、末尾に【総研】や【site: .ac.jp】を入れるとシンクタンクや大学のサイトを見つけることができるそうです。

 早速、あすから実践してみようと思います。

・バイアスに意識的になり、自分と反対の意見や統計データにあたることで思考を深めよ

 

・身近な言葉の微妙な違いに意識的であれ。

・言葉に敏感になることで、思考の解像度が上がり、見えている世界も、伝わり方もかわる。

・成り立ちを知ることで人と違うアイデアも深い議論も生まれる。


思考法2 「整理」の思考法

 話のわかりやすさも、人の心を動かせるかも、理解の深度に比例する
             
「理解している」とは「整理できている」ということ

話を整理するコツ

①結論からはなす
・結論って何ですか? と聞く
・結論とは相手が一番聞きたいこと
②事実と意見を分ける
・反射的に答えず、話す前に内容をチェックする
それは証明可能な事実か、自ら判断を下した意見か
・意見を事実のように話さない

・話のわかりやすさは、理解の深度で決まり、理解の深度は、どれだけわけてせいりできるかで決まる。

思考法3 「傾聴」の思考法

自分の言いたいことではなく、相手の言いたいことを考えながら聞け

ちゃんと聞くための5つの態度

①否定も肯定もしない
②相手を評価しない
③意見を安易に言わない
話が途切れたら、沈黙する
⑤自分の好奇心を総動員する

            

これらの態度で相手の話を整理しながら相手の言いたいことをより深い理解する

思考法4 「質問」の思考法

グーグルも使う本質をつかむ質問術

導入の質問①|過去の行動についての質問

・「直面した困難な状況にどう対応しましたか?」

導入の質問②|仮定の状況判断に基づく質問

・「仮に~な状況だったらどう対応しますか?」

深堀りの質問①|状況に関する質問

・「そのときの状況を具体的に教えてください」

深堀りの質問②|行動に関する質問

・「その状況のとき具体的にどう行動しましたか?」

深堀りの質問③|結果に関する質問


思考法5 「言語化」の思考法

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