映画「舟を編む」のレビュー・感想

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(※内容について本文で一部言及しています。未視聴の方はご注意下さい。)

評価:☆☆☆☆☆

 2013年に松田 龍平さん主演で公開された石井裕也監督の作品です。三浦しをんさんの小説を原作としています。映画では、ストーリーの開始時点を1995年に設定されているようです。

 出版社の「玄武書房」の辞書編集部では、新しい中型国語辞書「大渡海」を0から編纂しようと企画を進めています。「大渡海」のコンセプトとしては、日本語としては間違っているが、その間違った状態も「誤用」という形で紹介しようというのが従来にない新に点だとしています。例えば、「憮然」の本来の意味は、「失意」「失望」「落胆」で「驚きで表情を失う」という意味だということらしいです。それが最近「不機嫌な様子」にも使われ出したんだそうです。

 しかし編集者の荒木 公平(小林 薫)は定年をまじかに控え、自分の後継者となる辞書編集者を玄武書房内で見つけようとします。そこで目を付けたのが、営業部門で働く馬締 光也君(松田 龍平)です。大学院で言語学を専攻して玄武書房に入社して営業職をしているですが、全く向いていなさそうです。荒木の面談をクリアして晴れて辞書編集部へと移動になります。

 辞書編集部には、定年をまじかに控えた荒木 公平、若手でチャラい西岡 正志(オダギリジョー)、契約社員の佐々木 薫(伊佐山 ひろ子)、そして「大渡海」の監修者である松本 朋佑(加藤 剛)の5人体制になります。

 馬締は早雲荘という木造の古いアパートに下宿しているのですが、ここには大家さん以外馬締しか下宿しておらず、空き部屋は全て馬締の蔵書で埋まっています。

 ある晩、早雲荘の大家のタケさんが飼っているトラさんという猫を探していたところ、林 香具矢(宮﨑 あおい)に出会い一目惚れしてしまいます。香具矢は、タケさんの孫なのですが、タケさんが高齢なので面倒をみるため、早雲荘に移り住んできました。板前志望で、今までは京都で修行していたのですが、東京に出てくるにあたって、湯島の「梅の実」という店で板前見習いをしています。

 香具矢に一目惚れしてしまった真面目は仕事が手につかず、西岡や佐々木のアドバイスを聞いて、ラブレターを書きます。ところが、そのラブレターが毛筆で草書体で書かれていたのです。

 今では、大女優となった黒木華さんが後半で登場します。この映画は、公開時に映画館で鑑賞した記憶があるのですが、この映画で初めて黒木さんを知ったような記憶があります。

 また今回レビューを書くに当たって、もう一度映画を見直して見たのですが、ピースの又吉さんが装丁家として出演されていました。

 



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