映画「ボヘミアン・ラプソディー」のレビュー・感想

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(※内容について本文で一部言及しています。未視聴の方はご注意下さい。)

評価:☆☆☆☆☆

 2018年に公開されたQueenの伝記映画です。Queenとそのヴォーカル、フレディ・マーキュリーに焦点をあてて、1970年のQueen結成から1985年までのライブ・エイド出演までが描かれています。

この作品のクライマックスはウェンブリースタジアムでのライブ・エイドだと思います。YouTubeでも当時の映像が見られますが、すごい再現影像です。VFX技術を使って合成したのかと思いました。

バンド結成時(1970年)

 映画の冒頭部分は、ウェンブリースタジアムでの「ライブ・エイド」の当日の朝のシーンから始まります。この構成は、まさしく「いきなりクライマックス、順次タネあかし」タイプですね(何のことか分からない方はリンクをクリックしてみて下さい。私がつけた映画の分類方法です)。

 次に時間は戻って、Queen結成前の1970年の場面になります。まだ、ヴォーカルのフレディ・マーキュリーがそう名乗る前のファルーク・ザルハラのころから始まります。インド系の彼は、空港で荷物の運搬の仕事をしています。

 フレディは夜な夜なライブハウスに出かけて、自分が参加できるバンドを探します。お気に入りにバンド「スマイル」に自分を売り込みに行くと、ちょうどヴォーカルがバンドを抜けたところで自分がヴォーカルになります。その時、偶然にもメアリーという女の子とも知り合いになります。

 運よく、フレディはバンドのポーカルに採用されます。辞めたボーカルはベースも兼ねていたので、ベースのジョン・ディーコン(Joseph Mazzell)も新規に加入します。彼は、「ソーシャル・ネットワーク」や「ジュラシック・パーク」にも出演しています。

 フレディにとっては初ステージですが、この時、フレディはフレディ・バルサラを名乗ります。初パフォーマンスで、フレディはマイク・スタンドを伸ばそうとしますが、うまく伸びません。仕方なくマイク・スタンドの上部ごと取り外して歌い始めますが、これが後のフレディのボーカルスタイルになったようです。

 時間は進んで1年後に飛びます。バンドの人気は順調そうですが、まだ大学や専門学校でのライブがメインで、レコード会社と契約してのプロデビューはまだできていません。

 そこで、ジョンのバンを売って資金を作り、オリジナル・アルバム作りに乗り出します。そのレコーディングはよく言えば独創的、悪く言えばハチャメチャです。

 フレディのアイデアでバンドの名前を「Queen(クイーン)」に変えることを思いつきます。

EMIとの契約

 フレディの誕生日にフレディの家族、メアリーの両親とバンドのメンバーが集まって誕生パーティを開いてくれます。メアリーの両親は耳が聞こえず、メアリーが手話通訳します。その場で、フレディは自分の名前をファルク・ザルハラからフレディ・マーキュリーに正式に改名したことをみんなに告げます。

 そこへレコード会社のEMIから電話がかかってきます。レコーディングのデモテープをエルトン・ジョンのマネージャのジョン・リードに渡したそうです。そこでリードはQueenに興味を持ち会いたいと言ってきます。

 Queenはジョン・リードと会い、EMIと契約を結びます。晴れて、プロミュージシャンです。契約の場でマネージャー業務を担うポール・プレンターを紹介されます。

 QueenはBBCの番組に出演します。この時、演奏する曲は、「キラー・クイーン」ですが、この曲のサビの部分が「頑張れ、タブチ」に空耳で聞こえるというのは有名な話です。  

成功への道

 そして、アメリカでもアルバムを発売して、チャートインし、アメリカ・ツアーが決定します。アメリカ・ツアーは大成功しますが、このころからフレディの性癖が明らかになってきます。彼はゲイだったのです。

フレディのソロデビュー

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