(※内容について本文で一部言及しています。未視聴の方はご注意下さい。)
評価:☆☆☆☆
1秒先の彼
岡田将生さん清原果耶さんダブル主演の映画です。スタッフ陣も脚本:宮藤官九郎さん、エンディングテーマ:幾田りらさんと豪華な内容です。映画を見た後で配給会社のWebサイトで確認したのですが、原作は台湾の映画らしいですね。オリジナル作品のタイトルは「1秒先の彼女」で男女の設定が逆転しているようです。この映画の監督は山下淳弘さんでこの監督が演出した作品では、「リンダ リンダ リンダ」を見ましたがこれも面白かったです。
最初に出てくる女性キャラの桜子ちゃん(福室莉音さん)が出てきたシーンで清原さんと勘違いしてしまいました。この福室さんも映画のWebサイトによると静岡県の出身という事なのですが、関西弁が上手なので方言指導を受けたのでしょうね。映画の構成はというと、最初に岡田将生さん演じる皇一という人物が7/23(日)が消えたという不思議な事実が受け入れられずに交番に消えた一日を亡くした物として捜索してもらおうとします。その後、徐々に何が起こったかが明らかになっていくという構成です。小説などでもこういう展開があると思うのですが、こういう話の展開方法に一般的な名前がついているのでしょうか?
清原さんは大阪出身ということで関西弁が自然な感じで演じていたのですが、岡田さんは東京出身ということで方言指導の方がしっかりしていたのかあまり違和感のない関西弁でした。清原さんが出演されているドラマで最近みたのは、22年の10月クールの「城塚翡翠」でした。あの時と少しイメージ変わっていたので、季節感を感を考えるとこの映画を撮影してから「城塚翡翠」シリーズの撮影があったのでしょうか?清原さんは麗華ちゃんという役を演じているのですが、彼女のバイト先の写真館の店長役やラジオDJ役で出演されている笑福亭笑瓶さんはこれが遺作となってしまいました。ご冥福をお祈りいたします。
時差(タイムラグ)ラブコメということで、途中主要登場人物以外の時間が止まってしまいます。この際の撮影は特殊効果撮影ではなく、エキストラの人たちが時間が止まったていで動きを止めた演技をしている時に撮影したのではないかと思います。エキストラの人が一人でも、わずかでも動いてしまうとNGになってしまうので、撮影は通常の撮影よりも難しかったのではないでしょうか?
大学の構内のシーンがあったのですが、立命館大学っぽいなという感じがしていたのですが、エンドロールに撮影協力 立命館大学と出ていたのでやはりそうだったのでしょう。でも私の知っている立命館大学よりも建物などが新しい感じがしました。
途中、京都市内から天の橋立のある宮津市までバスで片道3時間かけていくという設定があるのですが、私自身京都市内から乗用車で宮津市まで高速を使って行ったことあるのですがそれでも3時間ギリギリぐらいかかった感じです。ですのでバスで3時間というのは少し無理な設定な気がしますが、そこはツッコムところではないという感じですかね。
映画の中で麗華ちゃんが使っているカメラはNikonのNew FM2だと思います。私もこのカメラを持っているのですが映画のチラシにこのカメラが写っていたので懐かしく思い出されて映画も見てみました。このカメラはフルマニュアルなのですね。AFはもちろんなくて、自分でフォーカスをあわせなくてはいけません。露出もマニュアルでファインダー内の露出系を見て露出を合わせないといけないので結構撮影するのは大変です。
映画の終盤で時間が止まるのに動ける人がいるのは、本名が長い感じの人が人生で損をしてきた分を取り返すためのものだという説明がされます。しかし、台湾だとせいぜい、苗字1文字、下の名前2文字だと思うのですが、オリジナル版だとどういう説明がされているのか不思議ですね。
エンドロールを見ていてたら機材提供ではCanonが協力してくれたようですが、麗華ちゃんが使っていたカメラはNikon製だったのでCanonが寛容な態度をとってくれたという感じでしょうか。台湾の原作映画では使用しているカメラはCanon製でした。ポスターを見る限りキャノネットのような感じです。
機会があれば、台湾版のオリジナル作品も鑑賞して、レビューにも書き込んでみたいと思います。
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